1,300年以上の歴史を誇る美濃和紙を全国へと流通させることで、かつて隆盛を誇った美濃町。
平入の町屋が連なる街並みには、紙の商人たちが自身の繁栄を示すため、競って高くしていったと言われる「うだつ」が今も残っています。
美濃紙商を代表する「旧松久才治郎邸」は、100年以上の歴史ある数寄屋風を配慮して作られた隠居家。茶人としてのこだわりが随所に見られ、人を招き、もてなす当時の紙商の豊かさと心意気が実感できます。和紙の里に赴き、ユネスコ世界遺産に登録された手漉和紙技術を持つ職人と語らいながら、自分自身の手で世界に一つの和紙を漉く。1,300年の間、継承されてきた和紙文化の本質を体感できる贅沢な経験。江戸・明治の文化人であった美濃紙商の町家にお招きし、美濃の歴史文化に溶け込むような体験を提供しています。
機械抄き美濃和紙メーカー「丸重製紙」と株式会社NOTEにて合弁会社「みのまちや株式会社」を立ち上げ、事業主体となっています。
ユネスコ無形文化遺産である「本美濃紙」を観光コンセプトの軸としています。和紙の里での手漉き和紙体験を中心に、和紙を活用した活版印刷など、ものづくりを楽しみ、和紙の魅力を体感する体験プログラムを創出しています。また、「旧松久才治郎邸」では障子や壁、布団のシーツなど至るところでふんだんに美濃和紙を活用しています。
美濃市が地域から寄付された「旧松久才治郎邸」をみのまちや株式会社にてお借りしています。そして、みのまちやが資金調達したのち改修を行い、宿泊施設に生まれ変わらせています。行政は地域のシンボル的な建物を民間で活用させることができました。
集落丸山などと同様に「地域運営方式」を採用しています。移住者の夫婦が中心となり、地域住民と連携して日々の運営を実現しています。
NIPPONIA 美濃 商家町
美濃町にある地域を代表する建物「YAMAJOU棟(旧松久才治郎邸)」と長良川の近くに建つ「YAMASITI棟(旧須田邸)」の2棟を宿泊施設として再生しました。ご予約も上記webサイトから行っていただけます。
和紙専門店Washi-nary
「YAMAJOU棟」の敷地内にある「和紙クリエイターによる、クリエイターのためのクリエイターズショップ」です。ワインの世界を楽しむように和紙の世界を楽しんでいただけます。店内にはバリエーション豊かな和紙だけでなく、和紙のマスクや懐紙など様々な和紙グッズも取り揃えています。
GALLERY COLLAGE(ギャラリーコラージュ)
2021年春、「YAMAJOU棟」の敷地内、Washi-naryに隣接してオープンした現代美術ギャラリーです。ギャラリーには宿泊施設「NIPPONIA 美濃 商家町」のフロント機能の他カフェも併設しておりますので、ぜひ美濃散策の途中お気軽にお立ち寄りください。
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coffee shop Westerm(コーヒーショップウェスタン)
2021年6月に「YAMASITI棟」のラウンジにオープンした自家焙煎にこだわったコーヒー専門店です。今後はコーヒーに親しむためのワークショップなども随時開催予定です。お気軽にご参加ください。
*Instagramはこちら。
和紙の原料問屋を営んでいた松久才治郎氏が賓客をもてなす別邸として、明治後期から大正初期にかけて建設した建物を6室の宿として改修しました。
YAMAJOU棟の客室の一つには銀行員が常駐していたという一軒家程の大きさがある金庫蔵を改修した部屋もあり、その他様々な設えから当時の松久家の繁栄を感じることができます。
当時、和紙の原料である楮(こうぞ)を仕入れる為に鉄道の切符を買うと楮の相場が動いたという逸話が残っている程影響力の大きな商人だった才治郎氏の邸宅に招かれたようにお楽しみください。
2020年9月に新しく加わったYAMASITI(やましち)棟は、フロントのあるYAMAJOU棟から歩いて5分程。紙問屋であり地域の大地主でもあった須田万右衛門邸の邸宅を4室の客室に改修しました。
美濃の水運を支えた川湊(かわみなと)と町を繋ぐ街道沿いに位置するため、足を延ばせすぐ長良川に行きつきます。
またこちらのYAMASITI棟ではペットと一緒にお泊りすることも可能です。