福島県西会津町奥川郷の、そのさらに山の上の雲海を見下ろすような場所にあるたった2軒の集落「楢山集落」。
その集落を受け継ぐ19代目が、人生の作品として取り組んでいる持続可能な未来の集落づくりプロジェクト「楢山プラネタリー・ヴィレッジ・プロジェクト」に取り組んでいます。それは里山の生態系を一つの惑星と捉え、新しい風土や文化について考えながら自然を享受した暮らしを創造し、新たな生業を創出することを目的としています。
その第一歩として、集落内に点在する古い蔵と納屋を宿泊棟、見渡す限りの田畑や里山などは広大な庭として、訪れた人たちが、まるで住人になったように、自由な時間を過ごせる宿「NIPPONIA 楢山集落」が開業しました。
標高が高い山の中腹にあり、視界が大きく開けている集落なので、空がとても近く感じられます。また、棚田越しに山々を見下ろす眺めは絶景で、朝起きると家の前から雲海を望め、夜は満点の星空と天の川に包まれる、そんな自然と人間の関係性を強く感じられる日本の原風景があります。
楢山集落の近くにある「西会津国際芸術村」と連携して、アートやデザインの力で地域再生に取り組んでいます。「NIPPONIA 楢山集落」の部屋には西会津の伝統和紙である「出ケ原和紙」を使ったアート作品もあります。
集落丸山などと同様に「地域運営方式」を採用しています。集落を受け継ぐ19代目が中心となり、集落住民と連携して日々の運営を実現しています。
楢山集落 プラネタリー・ヴィレッジ・プロジェクト
プロジェクトを紹介しているwebサイトです。
西会津国際芸術村
プロジェクトの代表がディレクターを務めている、旧中学校の木造校舎を活用したクリエイティブセンターです。国内外のアーティストや、様々なクリエイティブ人材を集め、西会津町の魅力を引き出すアート展示やワークショップを行っています。
NIPPONIA 楢山集落
宿泊棟は3つあり、いずれも独立したコテージ型。蔵の宿泊棟は最大4人、納屋は建物内で2棟に別れていて、それぞれ最大4人が宿泊可能です。ご予約は上記webサイトから行っていただけます。
楢山集落が属していたお隣の出戸集落にある、岩屋虚空蔵尊という岩窟のお堂の真下に流れる沢「ヒジリ沢」から名を取りました。元は納屋の部屋です。山伏が修行したであろう岩窟のイメージを継承し、「籠る」ような部屋の構成で、お部屋の中には壁の下をくぐると見えるアート作品などの仕掛けがあります。
楢山集落の背後にそびえる高陽山の中腹を流れる「十五夜沢(ミツキノサワ)」から名を取りました。聖同様に、元は納屋の宿泊棟です。吹き抜けの天井があり、あえて風化した当時のままの土壁や柱を楽しんでいただけます。
楢山集落の背後にそびえる守り神の高陽山(カヤサン)から名を取りました。外は分厚い土壁、内は板壁に覆われ、太い梁や曲線を描く梁に支えられた築120年以上と伝えられる蔵に泊まることができます。
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