養父市大屋町は山の国。平地が少なく昔から山に向かって、焼畑や棚田を拓いてきました。江戸後期から昭和前期にかけては、山畑に桑を植えて養蚕を生業としました。炭焼きや煙草、牛飼いも。戦前は鉱山、戦後は林業も。現在は、棚田や鉱山の遺構、スキー場、キャニオニング、アート村といった新たな観光資源を活かして、「山と暮らす」地域づくりを模索しています。
養父様式の養蚕農家が多く残っている集落です。このうち空き家となっていた2棟を宿泊施設として再生しました。開業は2015年。その後、国重要伝統的建造物群保存地区に指定されました。
集落の若者5名がNPO大屋大杉を結成して、この宿を管理・運営しています。1軒は5室の旅館営業許可、もう1軒は一棟貸しの簡易宿所営業許可を取得しています。国家戦略特区の規制緩和により、この2軒を1ヶ所のフロント(NPO代表の自宅)で運営しています。
シェフインレジデンスの取り組みや棚田コテージなど町内の他の宿泊施設との連携により、地域全体の収入増加を進めています。
NIPPONIA 大屋大杉 養蚕集落(※2021年12月に施設名称を変更しました)
山と共に営まれてきた暮らしに浸る養蚕農家の建物を宿として改修しました。
施設の詳細、ご予約は上記webサイトよりご確認ください。
客室5室の旅館営業許可を取得して営業を始めました(一棟貸しにも対応)。大屋地域の伝統的な木造3階建で、堂々とした構えです。
江戸末期の養蚕農家です。一棟貸しの簡易宿所営業許可を取得して営業を始めました。少し小ぶりで可憐な建物です。