北総の小江戸と称される千葉県香取市佐原に、「佐原商家町ホテルNIPPONIA」はあります。
古くは利根川水運の集積地として、近隣の農作物や醤油などは集められ、江戸へ船で運ばれたと言われています。その繁栄ぶりは、「お江戸見たけりゃ佐原へござれ 佐原本町 江戸まさり」と唄われたほどでした。そんな商家町の趣を残した地に、「600年の水郷の街へ溶け込むように泊まる」をコンセプトとし、商家町全体を一つのホテルと見立てた分散型ホテルを実現しました。
香取市や地域経済活性化支援機構(REVIC)など6者による「香取市の観光活性化の推進に向けたまちづくりを目的とした連携協定」の一環として、本取り組みは進められています。
改修した古民家の管理と運営を分離したスキームを採用しています。特にファイナンスにおいては、プロジェクト成功のために、関係するステークホルダーの役割や要望に応じて、様々な方法を検討することが重要です。
NOTEが本社を置く篠山市以外で初となるNIPPONIAです。本モデルが篠山市以外の地方都市でも実現可能で再現できることを証明できました。
佐原商家町ホテルNIPPONIA
佐原にある地域を代表する建物を宿泊施設としました。ご予約も上記webサイトから行っていただけます。
建造は安政2年(1850年)、県指定文化財である中村屋商店を改修しました。地域のランドマーク的存在であり、フロントと本格フレンチを楽しめるレストランがあります。なお、3棟ある宿泊等は、地域のシンボルであり市花でもあるアヤメの名を冠しています。
元は明治に建てられた元製綿業を営んでいた商家です。敷地内で分かれている母屋、土倉、 倉庫の3棟をそれぞれ客室としました。石畳の代わりに畳が敷かれているなど、建造当時の人の暮らしが感じられます。
元は柳半別邸と呼ばれた料亭です。ユネスコ無形文化遺産などに指定される「佐原の大祭」では目の前を通る山車を間近に見ることができます。