周囲を山々に囲まれ、その豊かな森林資源・鉱山資源と共に古くより人々の暮らしが営まれてきた秩父。秩父往還道によって、峠を越えた上州、信濃、甲斐、武蔵の国々と繋がり、山間地にも関わらず、多くの人と物が集まり栄えた、歴史の深い地域です。
江戸時代からは、養蚕、製糸、絹織物が地域の産業として発展し、絹織物の生産と流通は秩父の暮らしを支える重要な産業として根付きました。
日本三大曳山祭りの一つとして知られる秩父神社の例大祭・「秩父夜祭」も、絹織物の大市の発展と共に盛大に行われるようになったと言われており、当時の秩父の様子を現代に伝えています。
賑やかな市街地内に、明治、大正の建物が点在する秩父。「西武秩父駅」から徒歩約10分の位置にある、明治の商家と大正レトロなタバコ店・履物店の3棟を、レストランとカフェを併設した分散型ホテル「NIPPONIA 秩父 門前町」として再生しました。
創建2000年を超える秩父神社の門前町であり、同時に絹の市場町としても栄えたエリアで、現在の秩父の暮らしと、その後ろにある豊かな歴史の両方を感じながら、ここでしか味わえない体験をお楽しみください。
秩父の事業では、西武鉄道のグループ会社である西武リアルティソリューションズ、三井住友ファイナンス&リース、そして秩父エリアのDMOである一般社団法人 秩父地域おもてなし観光公社とNOTEの4社出資により、事業主体となるまちづくり会社を設立しました。
関東のNIPPONIA事業において、鉄道会社と連携して行うのは本事業が初めてとなります。
秩父神社周辺の町歩きガイド、秩父の特産品の一つである秩父銘仙の着付け体験、市内にある酒蔵・ウイスキー醸造所、施設周辺の飲食店と連携し、あまり知られていない秩父を楽しむ滞在プランを季節ごとに提供しています。
NIPPONIA 秩父 門前町
施設の詳細は上記webサイトよりご覧いただけます。ご予約も同サイトより行えます。
フロント棟でもあるMARUJU棟と、秩父神社の参道に面するKOIKE・MIYATANI棟は、建築年代の違いから建物の風合いが異なり、それぞれの時代の秩父を楽しむことができます。
自然のアクティビティに加え、山岳信仰の歴史、豊かなお祭り文化等、秩父の多彩な面を感じてください。
絹織物の流通が盛んだったころは着物の染料店として、その後は「マル十薬局」として商いをしていた建物を、レストラン併設の5室の宿泊施設として再生しました。秩父神社のすぐ近くに位置し、市内の観光に便利な立地です。
レストランでは、秩父産の季節の食材を使い、ランチとディナーはフレンチ、朝は和食をお楽しみいただけます。
国の登録有形文化財に指定されている、昭和初期に建てられたレトロなタバコ店と、それに隣接する履物店を3室の客室として再生しました。
角に位置するタバコ店の1階部分は、一般の方も利用できるカフェとなっています。
外観だけでなく、中も昭和レトロな風合いが残り、往時を感じる特徴的な造りが楽しめます。