みなさん、こんにちは!
さて、今回は前回に引き続き、オペレーションの話をしたいと思います。
とその前に、少しだけわき道にそれて、まちづくりの取組みの名前である「NIPPONIA」を、施設名称にもつけている理由をお話します。
なぜ「NIPPONIA」という一つの屋号を掲げるのか。
それは、この事業が単なる店舗運営ではなく、地域課題である空き家問題の解決と、持続可能なまちづくりを目的としているからです。 テナント(運営)事業者は、社会情勢や経済環境の変化により、入れ替わる可能性があります。
しかし、事業者が撤退するたびに建物が再び「空き家」に戻ってしまっては、地域の衰退を止めることはできません。
だからこそ、私たちは屋号を統一し、建物そのものを地域共通の「器(インフラ)」とし、それらを地域経営するまちづくり開発会社を「土台(プラットフォーム)」に変えてブランド化します。
そうすることで、たとえ運営の担い手が変わったとしても、看板を架け替えることなくスムーズに事業を継承し、地域に灯った明かりを絶やすことなく守り続けることが重要だと考えています。
閑話休題。
それではここから前回の続きに戻り、オペレーションの話を再開します。
事業上の分業体制がある中で、NIPPONIAが目指す「切っても切れない」運営の核とは何でしょうか。
それは、NIPPONIAが掲げるビジョン「なつかしくて、あたらしい、日本の暮らしをつくる」を体現する運営・オペレーションです。
NIPPONIA事業は、古民家の活用を手段とし、地域の歴史や文化、人々の繋がりである「暮らし文化」を次世代に伝えることを目的とするまちづくり事業です。
NIPPONIAが提供するのは、単なる高級宿泊施設や古民家宿ではなく、「地域の暮らし文化を体験するように泊まれる空間」です。運営・オペレーションは、この「暮らし文化」を深く体験してもらうことに焦点を当てています。
1.まち全体をホテルに見立てる分散型運営
2.地域住民との交流を核とするオペレーション
運営コンセプトをフランチャイズチェーン店のように「どこに行っても同じ品質」という価値基準ではなく、地域によってコンセプトや運営オペレーションが異なっていることで、多様な価値観を表現できる仕組みを大切にしています。これにより、地域が持つそれぞれの潜在的な魅力に光を当て、「Only One」の価値を追求するのです。
このように、開発側が構築した「暮らし文化」の器(歴史的建築物や町並み)に、運営側が「一日からの村人」体験という「魂」を吹き込み、地域の生業(産業)を通じて持続可能な地域経済循環を創出すること、これこそが、NIPPONIAの理念に合致した切っても切れないオペレーションの姿なのです。
例えるなら、地域開発(デベロップメント)は、歴史的な大地の恵みを最大限に活かし、それを支える強固なインフラを構築する建築家の役割です。
一方、運営(オペレーション)は、そのインフラの上で、地域固有の文化と人々の温もりを活かした、唯一無二のホスピタリティを提供するコンダクターの役割を担います。両者がそれぞれのプロフェッショナリズムを保ちつつ、共通の地域ビジョンに向かって協働することで、そのまちの未来が永続的に続いていくのです。
そこで、私たちは「切っても切れないオペレーション」のあり方を根本から見直し、より強固なものへと進化させる決断をし、新しい運営会社の設立に向けて準備を進めています。
会社の名前は分かりやすく、「NIPPONIAオペレーションズ株式会社」(略して「NOP」)です。
(NOP設立についてリリースを出しています。合わせてご覧ください。)
新会社の設立は、運営に関する課題を解決し、NIPPONIAが掲げる「なつかしくて、あたらしい、日本の暮らしをつくる」という理念を、グループ自らが責任を持って現場で体現するための大きな転換点だと考えています。
地域固有のオリジナリティを今以上に全面に押し出した運営を行い、全国の施設で課題となっていた施設間の相互送客、NIPPONIAファンへの満足度向上、地方で課題となっている人材マネジメントを効率化させ「新たな地域間循環」を生み出すことを目的としています。
さらに、宿泊データや顧客情報を一元管理するDX化の推進や、マーケティング及び多彩な集客支援など、グループ全体でのナレッジサービスを充実させていきたいと考えています。
設立に際しては、複数の心強い企業とのサポート・連携体制を構築中です。
現時点では具体的な社名は公開できないのが焦れったいところではありますが「ブランド運営」「ホテル運営」「人材マネジメント・派遣」「DX・集客マーケティング」といった分野において、それぞれ実績のある企業の方々です。
オーナー企業や一個人の単体的な考えだけで構築するのではなく、NIPPONIAの理念に共感する方々と「あたらしい分散型ホテルのオペレーションのカタチ」を創っていきます。
ホテルではなく一日からの村人をサポートするといった新しい概念のオペレーション会社の誕生です。
NOTEがまちづくりを構想する「開発者」であるならば、新オペレーション会社はその理念を現場で形にする「実装者」。
同時に設立したNIPPONIAコモンズパートナーズ株式会社と三位一体となって、新しいまちづくりの仕組みを構築する挑戦の始まりです。
乞うご期待ください!
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NIPPONIAオペレーションズ株式会社では現在新しい仲間を探しています。
興味のある方はぜひ、お問い合わせをお待ちしています。
私たちと一緒に土地に根差すオペレーションの形を作っていきましょう。
採用ページ:https://team.nipponia.or.jp/inquiry/recruit/
※オペレーション会社の募集概要はページの下にあります。
藤原 岳史
株式会社NOTE 代表取締役
一般社団法人ノオト 代表理事
1974年兵庫県生まれ。大学卒業後、食品会社に勤務。その後、米国に1年間留学し、情報システムを学ぶ。2001年より東京・大阪のIT企業に勤務し、マーケティングやコンサルティングに携わる。2009年、地元の丹波篠山に戻り、一般社団法人ノオトに参加。2016年、株式会社NOTEを創業。以降、「篠山城下町ホテルNIPPONIA」を皮切りに、北海道から沖縄まで全国30地域以上に展開。